フェスティバルがもたらす価値の評価・分析について(フェスティバル評価システム構築事業)

1 事業の概要

 静岡市では、文化庁の「国際文化芸術発信拠点形成事業」を活用し、平成30年度より、『「まちは劇場」の推進』の一環として、フェスティバルを軸としたまちづくり「フェスティバル・シティ政策」に取り組んできました。
 静岡市内で開催されるイベントのうち、芸術文化を起点としたものを「フェスティバル」と称して、その実施により文化的・経済的・社会的な価値を創り出し、その魅力を国内外に発信することにより、交流人口の増加、地域経済の活性化を図っています。世界から「フェスティバル・シティ静岡」として認知される、国際発信力のある都市を目指しています。
 この取組の中で、フェスティバルが未来の静岡市の目指す姿に対してどのような貢献ができたのか、影響を調査・検証する仕組みが「フェスティバル評価システム」です。平成30年度~令和4年度の5年間の事業計画を立て、文化的・経済的・社会的な観点から評価・分析する調査研究を実施しています。

※「フェスティバル評価システム構築事業」は、文化庁の「国際文化芸術発信拠点形成事業」の補助を受け、実施しています。

2 これまでの経緯

・ロジックモデルの作成(平成30年度~令和2年度)

 これまでのまちづくりでは、評価指標を道標として様々な政策やプログラムを進めてきましたが、この事業では、「未来の静岡市のあるべき姿」を「ゴール(目標)」として最初に描き、その実現のために必要なことを逆算して組み立てました。そして、目標の達成に至るまでの因果関係を論理的に明示した構造図(ロジックモデル)を作成しました。
 『「まちは劇場」の推進』によって実現しようとしている「ゴール」は、2030年の静岡市です。「市民の姿」「来訪者の姿」「まちの姿」「ビジネスの姿」「世界都市との関係」「環境の姿」として、6つの姿を構造として整理しています。

※ロジックモデルについては、下記の「業務報告書(2019)」 4ページ を参照ください。
 (ロジックモデルは随時、見直しを行っています。)

・基本調査と拡大調査の実施(令和元年度~令和3年度)

 フェスティバル評価システム構築事業では、一般市民だけでなく、フェスティバルの主催者や市内の経済界など調査対象者を広範に捉え、経済波及効果なども含めた調査を実施しています。
 調査は、「基本調査」と「拡大調査」の2種類あります。

(1)基本調査(令和元年度~、毎年実施)
 
これまで各フェスティバルで実施してきた来場者等に対する既存のアンケートを、評価システムの成果指標のデータが入手できる質問項目に見直し、当該事業の「基本調査」に位置付けた、基礎的な調査です。

(2)拡大調査(令和2年度~令和3年度)
 
基本調査で対象とならない一般市民、フェスティバルのスタッフや関係アーティスト、市内経済界、旅館・ホテルなどに対する包括的な調査を行い、フェスティバルがもたらす経済的・社会的影響を広範に把握するための調査です。
 
 これら調査の分析結果を踏まえ、フェスティバルを来場者数だけでなく、その価値や地域への影響を多角的に評価し、政策評価につながることを目的としています。

3 事業の効果

  1. フェスティバルがもたらす影響を調査・分析し、政策の見直しに繋げます。
  2. 「未来の静岡市のあるべき姿」=「未来像」を市民の皆さんと共有し、市民参画を働きかけ、まちづくりへの関わりを促進させます。
  3. 各フェスティバル関係者と評価・分析結果を共有し、共通の目標に向かっていくためのコミュニケーションツールとして活用することができます。
     

4 報告書

 業務報告書(2018)        業務報告書(2019)